障害者トライアル雇用制度とは?対象者と利用時のメリットを紹介

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就職したいと思っていても、障害があることを理由に諦めていませんか。

自分にあった職場が見つけられなかったり、働き続けられるか不安を感じていたりする方は、障害者トライアル雇用制度の利用がおすすめです。

障害者トライアル雇用制度とは、就職が困難な障害者を期間を定めて雇用するための制度です。

今回は障害者トライアル雇用制度の概要と、利用するメリットを詳しく紹介します。障害を理由に就職が難しいと感じている方は、ぜひ参考にしてください。

2022-12-3
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障害者トライアル雇用制度とは

冒頭のように障害者トライアル雇用制度は、就職が困難な障害者を期間を定めて試行雇用する制度です。

主な目的としては、職場や業務との相性を見極め、継続的に働ける環境を見つけることです。

2016年では、制度利用者の約86.1%が継続雇用されており、障害者雇用に大きく貢献しています。

障害者トライアル雇用制度の対象者

障害者トライアル雇用制度は、以下の要件のいずれかを満たした障害者が利用できます。

  • 紹介日時点で就労経験のない職業を希望している
  • 紹介日の前日から2年以内に2回以上の退職・転職をしている
  • 紹介日の前日時点で6ヶ月を超える離職期間がある
  • 重度の身体障害・知的障害、精神障害がある

なお、障害者手帳の交付を受けていなくても、障害がある方であれば対象者となるケースがあります。

対象者に含まれているか不安な方は、お近くのハローワークで確認してみましょう。

障害者トライアル雇用制度の対象期間

障害者トライアル雇用制度の雇用期間は、原則3ヶ月とされていますが、精神障害がある場合は最大12ヶ月まで期間を延長することが認められています。

なお、障害者トライアル雇用制度の雇用期間が長すぎると、継続雇用契約までの期間が長くなってしまうので注意が必要です。

障害者トライアル雇用制度は、継続雇用を目的とした制度なので、企業と相談のうえ職場や業務との相性を見極められる最適な期間を設定することが大切です。

障害者トライアル雇用制度を利用するメリット

障害者トライアル雇用制度を利用するメリットには、以下の3つが挙げられます。

  • 勤務先が自分にあっているか確認できる
  • 就職の可能性が広がる
  • 書類選考だけでなく面接が行われる

メリット1:勤務先が自分にあっているか確認できる

障害者トライアル雇用制度を利用する最大のメリットは、実際に職場で働いたうえで自分にあっているかを判断できることです。

なかには、求人応募や面接で苦労して就職したあとに「こんなはずじゃなかった……」と後悔するケースもあるでしょう。

障害者トライアル雇用制度を利用すれば、勤務先とのミスマッチが防止できるので、就職に不安をもっている方は制度利用を検討してみてください。

メリット2:就職の可能性が広がる

障害者トライアル雇用制度は、離職期間が長い方や、未経験の職業に挑戦する場合に利用できるので、新たなスキルを習得するチャンスにつながります。

企業側も職場にあわなかったときに継続雇用を見送ることができるので、通常の求人より募集しやすい環境といえるでしょう。

長期間働けるか不安をもっている方や、新しい業種にチャレンジしたい方は、障害者トライアル雇用制度を活用してみましょう。

メリット3:書類選考だけでなく面接が行われる

障害者トライアル雇用制度の選考では、必ず面接が行われます。

学歴や職歴などで判断される書類選考のみの企業に応募すると、面接を受けることなく不採用となってしまうケースもあるでしょう。

障害者トライアル雇用制度で面接を受ければ、書類だけでは届かない想いを伝えることができます。

また、面接から企業の雰囲気を感じとることもできるので、応募先が自身にあっているのかを判断する手段としてもおすすめです。

「障害者短時間トライアル雇用制度」で短時間勤務も可能

週20時間以上の労働が難しいと感じている方は、障害者短時間トライアル雇用制度の利用がおすすめです。

障害者短時間トライアル雇用制度は、週10〜20時間の労働から就労を始め、トライアル期間をかけて20時間以上の就労を目指すことを目的としています。

職場や業務との相性、体調にあわせて少しずつ勤務時間を伸ばしていけるので、離職期間が長かったり、新しい職業にチャレンジしたりする人の負担を軽減できるでしょう。

なお、雇用期間は3〜12ヶ月以内とされており、企業の同意が得られれば対象期間中であっても最大12ヶ月までの延長が可能です。

就職が難しいと感じたら障害者トライアル雇用制度を利用しよう

職場や業務との相性があわなかったり、体調に不安をもっている方は、障害者トライアル雇用制度を利用しましょう。

障害者トライアル雇用制度では、勤務先があっているのか確認するだけでなく、新しいスキルを身につけるチャンスにもつながります。

週20時間以上の勤務に不安をもっている方は、障害者短時間トライアル雇用制度の活用も視野に入れて、就職のチャンスを広げていきましょう。

手続きや申請方法などのわからないことがあれば、お近くのハローワーク窓口や社会保険労務士に相談してみるのがおすすめです。

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