障害者雇用で働くメリットやデメリット|求人の探し方も紹介

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障害があることを理由に、働くことへの不安を感じていませんか。

障害に配慮された職場で働きたい方は、障害者雇用も選択肢に入れてみましょう。

障害者雇用とは、企業や自治体などが特別な枠を設けて、障害者を雇用することです。

今回は障害者雇用の概要とメリット、デメリットを紹介します。

求人の探し方も紹介しているので、障害者雇用に興味がある方は、ぜひ参考にしてみてください。

2022-12-24
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障害者雇用とは

障害者雇用とは、障害のある方を対象とした特別な雇用枠で、企業や自治体などが障害者を雇用することです。

「障害者の雇用の促進等に関する法律(以下、障害者雇用促進法)」によって、細かいルールが定められています。

法律では、一定数以上の従業員数がいる企業や自治体に対し、以下の割合を超える障害者を雇用すること(障害者雇用率制度)が義務付けられています。

  • 民間企業:2.3%
  • 国、地方自治体:2.6%
  • 都道府県等の教育委員会:2.5%

たとえば、従業員が100人いる民間企業(雇用率2.3%)の場合は、障害者を2人(小数点以下は切り捨て)以上雇用しなければなりません。

なお、障害者雇用率制度の対象となるのは、身体障害者手帳や精神障害者保険福祉手帳、療育手帳を所有している人です。

そのため、障害者雇用の対象となるのも原則、障害者手帳などを持っている人となります。

一般雇用との違い

障害者手帳を持っている人のみが対象となる障害者雇用に対し、一般雇用は障害者手帳がなくても応募できます。

そのため、障害者手帳を所有している場合は、障害者雇用と一般雇用の両方に応募できるのです。

ただし、一般雇用は障害のある方の採用を前提としていないので、障害への配慮が受けにくい可能性があります。

障害者雇用に多い仕事内容

「障害者雇用と一般雇用では仕事内容が違うの?」という方に向けて、ハローワークをもとに障害者雇用の求人のなかで多い職種をまとめました。

  • 一般事務・事務補助
  • データ入力スタッフ
  • コールセンタースタッフ
  • 倉庫作業スタッフ
  • 清掃スタッフ

障害者雇用の仕事は、清掃作業などの軽作業から、事務作業などの身体の負担が少ない求人まで幅広くあります。

求人数は限られますが、イラストレーターやWeb制作といった専門的な職業にも挑戦できます。

個々の障害やスキルにあわせて、やりがいを感じられそうな職種や、挑戦しやすそうな仕事を見つけてみましょう。

障害者雇用で働くメリット

障害者雇用で働くメリットには、以下の2つが挙げられます。

  • 障害に配慮された職場で働ける
  • 就職のチャンスが広がる

それぞれ詳しく見ていきましょう。

障害に配慮された職場で働ける

障害者雇用で働く最大のメリットは、障害に配慮された職場で働けることです。

加えて、障害者の採用を前提としていないため、業務内容や職場環境で苦労することがあるかもしれません。

一方、障害者雇用であれば、企業が障害を理解したうえで採用します。

そのため、障害にあわせて業務内容を調整してもらえたり、職場環境を整えてもらえたりするでしょう。

このような障害への配慮の有無は、1年以内の職場定着率にもつながっています。

厚生労働省の調査によると、障害者雇用の1年後の職場定着率が70.4%に対し、一般雇用で障害を開示してから入職した場合は49.9%という結果が出ています。

障害者雇用の職場定着率の高さからも、障害への理解を得られることが働きやすさに直結するといえるでしょう。

参考:障害者雇用の現状等 厚生労働省

チャンスが広がる

なかには就労経験がない、もしくは少ないことが原因で条件を満たす一般雇用の求人が見つけられない人もいるでしょう。

障害者雇用は一般雇用よりも「経験不問」や「書類選考なし」など条件のやさしい求人が多い傾向があります。

そのため、障害者雇用も選択肢に入れれば、アピールできる経験やスキルがなくても、新しい仕事に出合えるチャンスが広がります。

障害者雇用で働くデメリット

デメリットは、一般雇用よりも求人数が少ないことです。

そのため、挑戦したい仕事や、勤めたい会社を見つけるまでに時間がかかる可能性があります。

また、地域によっては通勤できる範囲の職場が見つからないこともあるかもしれません。

非正規雇用や時短勤務など正社員に絞らなければ、選択肢の幅は広がりますが、給与が下がってしまうことが難点となるでしょう。

障害者雇用の探し方

障害者雇用の探し方は、主に以下の4つあります。

  • ハローワークで求人を探す
  • 就職・転職サイトで求人を探す
  • 就労移行支援事業所を利用する
  • 障害者雇用に特化した転職エージェントを活用する

ハローワークの障害者支援窓口や就労移行支援事業所では、求人を紹介してくれるだけでなく、就職に向けたサポートも受けられます。

「自分にあった業務や職場が見つかるか不安……」という方は、期間を定めて働ける障害者トライアル雇用制度の利用も検討してみましょう。

障害者トライアル雇用制度は、こちらの記事で詳しく紹介しています。

障害者雇用を利用して働きやすい職場を探そう

障害者雇用とは、企業や自治体などが特別な枠を設けて障害者を雇用する制度です。

障害者雇用で働く最大のメリットは、障害に配慮された職場で働けることです。

一人で働きやすい職場や自分に合う仕事を見つけられないという方は、ハローワークや就労移行支援事業所などの窓口を利用してみましょう。

監修者:東本 隼之
AFP認定者、2級ファイナンシャルプランニング技能士

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