障がいがあって食事の準備に負担を感じている方のなかには「配食サービスはどんなサービスなのか」「自分も対象になるのか」と疑問をもっている方も多いのではないでしょうか。
配食サービスは、調理済みの食事を自宅まで届けてくれるサービスで、自治体が提供するものと民間業者によるものがあります。
それぞれ利用条件や提供メニューが異なるため、自分に合った食事かどうかを事前に確認しておくことが大切です。
そこで本記事では、配食サービスの対象者やメリット、業者選びのポイントについて解説します。
食事準備の負担を軽減して、手軽に栄養バランスのよい食事を取りたい方は、ぜひ最後までご覧ください。

配食サービスとは

配食サービスとは、調理済みの食事を自宅まで届けてくれるサービスです。
管理栄養士などが監修するメニューを食べられる場合が多く、買い物や調理の手間をかけずに栄養バランスの整った食事をとることができます。
業者によっては刻み食やミキサー食を提供している場合もあり、利用者の身体状況に応じた食形態を選ぶことが可能です。
また、定期的な配達により安否確認の役割も果たすため、一人暮らしの方やその家族も安心感が得られやすくなります。
配食サービスの対象者

配食サービスの対象者は、自治体のサービスと民間業者のサービスで異なります。
それぞれの対象者について、詳しく解説します。
自治体による配食サービス
自治体が行う配食サービスは、地域によって対象者が異なります。
主に、以下のような方が対象となることが多いです。
- 65歳以上で一人暮らしの方
- 65歳以上の高齢者のみの世帯の方
- 障がいがあって食事の準備が困難な方
自身が対象となるかわからない場合は、インターネットで「○○(お住まいの自治体)+配食サービス」で検索してみましょう。
なお、自治体の配食サービスでは食形態が選べない場合があり、刻み食やミキサー食などに対応していない可能性があります。
飲み込みにくさがあって食形態への配慮が必要な方は、民間の配食サービスを検討することをおすすめします。
民間業者による配食サービス
民間業者による配食サービスは、基本的に対象者に制限がなく、幅広い方が利用できます。
多くの業者が高齢者や障がい者向けの食事を提供しているので、さまざまな食形態を準備している場合が多いです。
ただし、対象者を定めている場合があるので、依頼前に利用条件を確認しておきましょう。
配食サービスを利用するメリット

配食サービスを利用するメリットは、以下の3つです。
- 栄養バランスのよい食事がとれる
- 届いたらすぐに食べられる
- 安否確認として活用できる
1つずつ詳しく紹介します。
栄養バランスのよい食事がとれる
配食サービスは、管理栄養士などが栄養価を計算したメニューを提供しているため、栄養バランスのよい食事をとることができます。
糖尿病や高血圧などに対応したメニューがあったり、医師の指導に基づいた食事療法にも対応していたりする民間業者もあります。
自分では購入しない食材が取り入れられている配食サービスを利用すれば、食事の幅が広がるでしょう。
旬の食材を使用したメニューで季節感のある食事を楽しめるのも、配食サービスの魅力です。
届いたらすぐに食べられる
配食サービスでは調理済みの食事が届くため、すぐに食べられるのが嬉しいポイントです。
身体機能が低下した高齢者や障がい者は、買い物に行ったり調理をしたりすることが難しくなる場合があります。
そのような状況が続くと、食事の準備が大きな負担となり、栄養不足に陥るリスクが高まってしまいます。
そのような状況が予想されるときは、配食サービスを利用するのがおすすめです。
買い物や調理、後片付けといった食事に関する身体的負担を軽減できれば、食事に対するストレスが軽減し、食欲向上につながるでしょう。
安否確認として活用できる
配食サービスを受け取ることは、安否確認につながります。
一人暮らしの方は、突然体調が悪くなったときに、どこにも連絡できない状況に陥る可能性があります。
そのような時でも、配食サービスがあれば定期的に人との接触があるため、異変に気づいてもらいやすくなるでしょう。
なかには、いつもと様子が違うと感じたときに家族や関係機関へ連絡してくれる業者もあります。
配食サービスによる見守りによって、離れて暮らす家族も安心感を得られるのも大きなメリットといえます。
配食サービスを利用する際の注意点

配食サービスを利用する際の注意点は、以下の2つです。
- 調理が必要となる場合がある
- 味付けが好みでない可能性がある
1つずつ詳しく解説します。
調理が必要となる場合がある
配食サービスのなかには、電子レンジでの温めなど簡単な調理が必要となる場合があります。
例えば、冷凍された状態で届く場合、温めるために電子レンジやガスコンロを使用しなければならないこともあります。
調理せずに食べたい場合は、常温で届いてすぐに食べられるかを利用前に確認しておきましょう。
味付けが好みでない可能性がある
配食サービスの食事は健康面を重視して作られているため、塩分を控えめにしてることが多く、薄味に感じる場合があります。
特に、濃い味付けに慣れている方は物足りなさを感じることもあるでしょう。
多くの業者ではお試しプランがあるので、自分にあった味であるかを確かめるために試食することをおすすめします。
配食サービス業者を選ぶポイント

自分に合った配食サービス業者を選ぶために、以下のポイントを押さえておきましょう。
- 身体状況に合わせた食事メニューがあるか
- 栄養バランスがよいか
- 注文数や価格などが希望に合うか
それぞれ詳しく解説します。
身体状況に合わせた食事メニューがあるか
配食サービスを利用するときは、自身の身体状況に合った食事形態に対応しているかを確認しておくことが大切です。
例えば、食事の飲み込みにくさがある場合はとろみ付きやムース状の嚥下食、嚙む力が弱い場合は刻み食やペースト食に変更できるかを確認しましょう。
また、糖尿病食や腎臓病食、心疾患食などのメニューが用意されている場合もあります。
身体の状態を悪化させないためにも、自身に合わせた食事メニューがある業者を選ぶようにしましょう。
栄養バランスがよいか
配食サービスを利用するときは、栄養バランスが適切に管理されているかをチェックしておくのがおすすめです。
管理栄養士が献立作成に関わっているか、カロリー・塩分・糖質・タンパク質などの栄養成分が記載されているかを確認しておきましょう。
注文数や価格などが希望に合うか
利用頻度や予算に合わせて、配食サービス業者を選ぶことが大切です。
業者によっては最低注文数が決まっている場合があるため「週何食から注文できるか」を事前に確認しておきましょう。
また、1食あたりの単価は業者によって異なります。
複数の業者を比較して、自分の予算に合った業者を選ぶことをおすすめします。
配食サービスを利用する流れ

配食サービスを利用する流れは、自治体のサービスと民間業者のサービスで異なります。
それぞれの手続きについて、詳しく解説します。
自治体の配食サービス
自治体の配食サービスを利用する流れは、以下のとおりです。
- お住まいの自治体で配食サービスを行っているかを確認する
- 自治体窓口に指定書式の申請書を提出する
- 自治体指定の業者から連絡が来たら、宅配日時や希望メニューを伝える
- 配食サービスが開始となる
1週間に利用できる回数や1食あたりの費用は自治体によって異なるため、申請時に確認しておくことが大切です。
民間業者の配食サービス
民間業者の配食サービスを利用する流れは、以下のとおりです。
- 業者の公式ホームページや電話で申し込む
- 希望メニューや宅配希望日時を伝える
- 配食サービスが開始となる
多くの業者では試食サービスを提供しているので、味や食形態を事前にチェックできます。
契約前には、費用や最低注文数などについて詳しく確認しておきましょう。
配食サービスについてのよくある質問

最後に、配食サービスのよくある質問に回答していきます。
介護保険を利用して配食サービスを受けられる?
配食サービスは、介護保険の対象外です。
介護保険で食事の支援を受けるためには、訪問介護サービスを利用して自宅での調理や買い物の代行をしてもらう必要があります。
配食サービスを利用すると補助金が出る?
配食サービスを利用しても、補助金が支給されることは基本的にありません。
ただし、自治体の配食サービスであれば自治体からの補助により、民間業者よりも安く利用できます。
自治体によって費用は異なるので、あらかじめ自治体の窓口やホームページで確認しておきましょう。
配食サービスを利用して身体によい食事をとろう
配食サービスは、栄養バランスがよい食事を手軽に食べられる便利なサービスです。
自治体のサービスと民間業者のサービスにはそれぞれ違いがあるため、自分の状況や予算に合わせて選びましょう。
食事の準備に負担を感じている方は、積極的に配食サービスを活用することをおすすめします。
監修者:東本 隼之
AFP認定者、2級ファイナンシャルプランニング技能士



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